薤露蒿里(かいろこうり)の意味と使い方

「薤露蒿里」意味と読み方

【表記】薤露蒿里
【読み】かいろこうり
【ローマ字】KAIROKOURI

【意味】
「薤露」「蒿里」ともに葬送のときの挽歌(ばんか:万葉集で葬儀などの人の死の悲しみなどを詠う歌の種類。)の曲名。転じて、人生のはかないことのたとえ。

詳細

注釈、由来

【注釈】「薤露」「蒿里」は、葬送のときにうたわれた挽歌(ばんか)の名。「薤露」は、にらの上におりた朝露の意。乾きやすく落ちやすいことから、人の命のはかなさのたとえ。「蒿里」はもと中国山東省の泰山の南にある山の名。人が死ぬとその魂がここに来るとされる。転じて、墓地の意。秦しん末の田横でんおうが漢の高祖劉邦りゅうほうに仕えるのを恥じて自殺したとき、悲しんだ門人が作ったという二編の楽府の詩に基づく。

【出典元】『古今注』音楽
【語源・由来】―
【故事】中国、漢の田横(でんおう)が自殺したとき、門人がこれを悼(いた)んで作った曲を、のちに李延年(りえんねん)がこの二曲に分けたとされる。貴人用の挽歌「薤露」はニラの上に降りた朝露の意で、すぐに消えてしまうこと。庶民用の挽歌「蒿里」は山の名で、人が死ぬと霊魂がそこに集まるという。『古今注』

「薤露蒿里」の言い換え、反対、似た言葉

【同義語】

【類義語】

【対義語】

「薤露蒿里」の例文

【日本語】戦乱の耐えない世の中で、夢や才能を持っていた若者たちが夭折していくのを見るたびに、薤露蒿里の思いが強くなるばかりである。
【英語】―

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