怪力乱神(かいりきらんしん)の意味と使い方

「怪力乱神」意味と読み方

【表記】怪力乱神
【読み】かいりきらんしん
【ローマ字】KAIRIKIRANNSHINN

【意味】
人知の及ばない不思議な現象や、超自然的な物事のたとえ。「怪」は不思議なこと。「力」は超人的な武勇。「乱」は倫理をみだす行為。「神」は鬼神。「―を語らず」〈『論語』〉

詳細

注釈、由来

【注釈】「怪」は奇怪な現象。「力」は勇ましく、力が強いこと。「乱」は道徳に反することや社会の秩序を乱すこと。「神」は人が見ることの出来ない超人的な力を持つ存在、鬼神や神霊のこと。原文では「子は怪力乱神を語らず」とあり、理解できない奇怪なものは教訓にしないという孔子の姿勢を示す言葉。奇怪なこと、力わざのこと、秩序を乱すようなこと、神秘的なこと。また、怪しく不思議で人知ではかり知れないもののこと。

【出典元】『論語』述而
【語源・由来】『論語』に由来。「怪」は尋常でないこと、「力」は魔力や怪力、「乱」は道理にそむき、国を乱すようなこと、「神」は不可思議なことを指す。「かいりきらんしん」とも読む。
【故事】―

「怪力乱神」の言い換え、反対、似た言葉

【同義語】

【類義語】

悪鬼羅刹(あっきらせつ)/異類異形(いるいいぎょう)/怨霊怪異(おんりょうかいい)/牛頭馬頭(ごずめず)/狐狸妖怪(こりようかい)/山精木魅(さんせいもくみ)/魑魅魍魎(ちみもうりょう)/妖異幻怪(よういげんかい)/妖怪変化(ようかいへんげ)

【対義語】

「怪力乱神」の例文

【日本語】ある会心は、胸にあった。けれどそれは怪力乱神を語るに似て、人には語れないものであった。(吉川英治「源頼朝」)/我々は怪力乱神を語らずという方針だ。
【英語】I don’t believe in miracles.

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