衣繍夜行(いしゅうやこう)の意味と使い方

「衣繍夜行」意味と読み方

【表記】衣繍夜行
【読み】いしゅうやこう
【ローマ字】ISHUUYAKOU

【意味】
立派な錦の着物を着て、夜道を行くこと。せっかく立身出世したり、成功したりしても、人に知ってもらえないたとえ。また、美点やすばらしさを誰にもわかってもらえず、不満なことのたとえ。

詳細

注釈、由来

【注釈】―

【出典元】『史記』項羽伝
【語源・由来】暗い夜に錦の着物を着て歩いても、誰にも気づいてもらえないことから。漢文訓読では、「繍を衣(き)て夜行く」と読む。
【故事】中国の秦王朝は、楚の項羽によって滅ぼされた。その時、項羽の部下は、秦の都咸陽があった関中の地に都を置いて天下に覇を唱えるべきであると進言したが、それに対して項羽が「富貴にして故郷に帰らざるは、繍を衣て夜行くがごとし」と答えた故事による。

「衣繍夜行」の言い換え、反対、似た言葉

【同義語】

【類義語】

衣錦夜行(いきんやこう)/夜行被繍(やこうひしゅう)

【対義語】

衣錦還郷(いきんかんきょう)

「衣繍夜行」の例文

【日本語】崇拝者たちを遠ざけた衣繍夜行では、成功者となった甲斐がないと、彼は思った。/日本人初受賞にも関わらず、競技がまだ周知されていないため、まるで衣繍夜行だ。
【英語】―