伴食宰相(ばんしょくさいしょう)の意味と使い方

「伴食宰相」意味と読み方

【表記】伴食宰相
【読み】ばんしょくさいしょう
【ローマ字】BANNSHOKUSAISHOU

【意味】
りっぱな地位にはついているが、無能でただ名前だけの人をいう。客と食事をすることだけが能の宰相の意から。

詳細

注釈、由来

【注釈】「伴食」は、主客のお供をしてご馳走になること。転じて、無能なのに高官にある者をそしっていうことば。「宰相」は、現在の首相のこと。要職にありながら、実力の伴わない者をあざけっていう語。伴食大臣。

【出典元】『旧唐書』盧懐慎伝
【語源・由来】―
【故事】中国、唐の時代、黄門監(こうもんかん)という役職についた盧懐慎(ろかいしん)が、政務は尊ぶほどのことではないと思い、姚崇(ようすう)という者に代わって裁決させ、その手腕に頼ったので、人々が「伴食宰相」と呼んだという故事から。〈『旧唐書(くとうじょ)』〉

「伴食宰相」の言い換え、反対、似た言葉

【同義語】

【類義語】

尸位素餐(しいそさん)/窃位素餐(せついそさん)/伴食大臣(ばんしょくだいじん)

【対義語】

「伴食宰相」の例文

【日本語】①国会には、伴食宰相がはびこり、既得権益を守ろうとする政治家でたくさんあふれている。/②彼に伴食宰相の自覚がないのなら、他の政治家が退任させるべきだと思う。
【英語】 incompetent cabinet minister / figurehead minister

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